【府中のからだ塾】免疫の話~なんでインフルエンザは何度もやるの?~

大きさが違う

免疫の話、4回目。前回まで免疫のしくみをお話しました。異物を認識して抗原提示をして抗体をつくって、弱らせて全滅させて、戦いを終わらせて、そして一度戦った相手を記憶して次に備えるという話でした。

これはウイルスに対するお話。病原体には細菌もあるということでした。そのあたりについてお話します。

 

細菌とウイルスの違い

細菌とウイルスって違うということはご存知でしょうか。 実は全然違うんです。どっちも肉眼で見えない微生物で、体調を崩すと同じような症状になるから、同じようなものだろうと思いがちですが、全然違います。

何が違うか。ここで明確にしましょう。

ズバリ、大きさが違います。ウイルスの方が小さいです。ものによりますが、100倍ぐらい違います。100倍ってイメージできますか?私が170センチですから、私を細菌だと見立てたら、ウイルスは1.7センチです。逆に私がウイルスなら、細菌は170メートル。イメージできましたか?東京タワーの半分ぐらいの高さです。大きさが違う。イメージできましたか?これは一緒にできないですね。

より重要なことがあります。 ウイルスは小さいうえに細胞膜を持っていません。ですから細胞膜を抜けて細胞の中に入りこむことができます。一方、細菌は大きくて、自分の細胞膜がありますから、細胞膜の中には入ることができません。

ウイルスは細胞に感染することができますが、細菌は細胞の中に入って感染することはできません。 細菌は、細菌そのものが毒素を出したりして私たちに害を与えます。

例えば、病原性大腸菌O157は、自分自身が毒をだして私たちを苦しめ、ひっくり返し、命をも奪います。

 

細菌をたおすしくみ

細菌は大きいので見てわかります。だからしくみはとてもシンプル。
ここで登場する白血球は、前回も活躍したマクロファージ。そしてもう一人以前ちょっと出てきました 顆粒球です。

マクロファージは、細菌もウイルスもどっちも食べます。とにかく何でも食べまくります。だから貪食細胞といいます。
そして、今まで出てこなかった顆粒球は大きい異物を食う役割を持っています。前回は出番がなかったのはそういう理由です。
ちなみにリンパ球は小さい敵を撃退する役割を持っています。ウイルスは小さいですね。

リンパ球というのはウイルスを撃退するためにいろいろなお仕事をするという話でした。

では、顆粒球はというと、大きい異物を直食いします。マクロファージと一緒に直食いします。

だから人が細菌に感染すると、マクロファージとか顆粒球が直食いします。ウイルス感染に見たようなややこしい仕組みは一切無しです。細菌というのは顆粒球とかマクロファージの目で見てわかります。細胞の中には感染しませんから、自己とか非自己とかややこしいことやる必要ありません。 ただ食って食って食いまくってやっつけておしまい。ということです。 シンプルですね。

適応免疫と自然免疫~細菌には何度でも感染します~

残念なことに、顆粒球は抗原を記憶できません。あくまで記憶できるのはBリンパ球の免疫記憶細胞だけです。ですから、細菌感染に関して言うと、抗原記憶がません。なのでウイルスには再感染しないのですが、細菌には何度でも感染するということなんです。

おたふく風邪のウイルスとかはしか。麻疹ウイルスによるはしか。
こういったものには2度かからないのに対して、肺炎球菌で肺炎になるとか、ブドウ球菌で風邪ひくというのは何度でもやります。それは細菌性だからです。

一度かかったらもう憶えて二度とかからないという免疫を「適応免疫」と言います。一方、何度でも同じ手にかかってしまうというのを「自然免疫」と言います。

リンパ球が関わってくるややこしい方が適応免疫で、マクロファージと顆粒球が「ただ、ひたすら食べます」というややこしくない方が自然免疫ということです。

 

インフルエンザはなんで何度もかかるの?

インフルエンザは、インフルエンザウイルスが引き起こすというのはご存知ですね。毎年インフルエンザにかかる人がいます。そして毎年予防接種します。それでも毎年かかる人はかかってしまいます。なんででしょう?

こういうカラクリです。
インフルエンザウイルスというのは突然変異をよくするという厄介な性質をもっています。 自分のDNAをまるでファッションショーのようにじゃんじゃん変化させますので、去年はやったインフルエンザと今年はやったインフルエンザと同じインフルエンザでも微妙にタンパク質が違うんです。 サングラス掛けたり、付けひげをつけたり、カツラをかぶったり、プチ整形したり、とそういうイメージです。Bリンパ球は変装や整形には気付けません。

だから去年インフルエンザにかかった人でも、Bリンパ球がそれを憶えている人でも、今年のインフルエンザには対応できない。これがインフルエンザの怖くて厄介なところ。

ただしかし、最後は勝ちます。Bリンパ球というのはそのインフルエンザに効く抗体を闘いながら工夫します。あれでダメならこれ、これでダメならあれ、というように、まるで当院の施術のようにいろいろ試しているうちに最後には効く方法が出てくるわけであって、それでやっつけてますから、普通の風邪よりも長引きますけれども、健康な人は、インフルエンザにかかっても最後は勝って治ります。抵抗力が衰えている人は負けて亡くなってしまうことも残念ながらあるというわけです。

 

と、いうことで、4回ほどにわたって免疫のしくみについてお話しました。最近、流行っているインフルエンザはこういうしくみで戦ってるんだなあと改めて勉強できました。それでは、お読みいただきありがとうございました。

 

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