【府中のからだ塾】がんの発生と成長・がん抑制因子

増殖

前回は発がん性因子についてお話しました。今回は一気に、がんの発生とがんを抑えるがん抑制因子までお話します。

核内では何がどう傷つけられている?

発がんということで核の中ではいったい何が起こっているのでしょうか。 核の中の遺伝子情報が書き換えられてしまいます。 あるものが活性化されて、あるものが不活性化されます。

活性化:パワーアップ

がん遺伝子と成長因子の遺伝子の2つが活性化されます。

がん遺伝子はどんな細胞にも組み込まれている「がんになれ」と命令する遺伝子です。そういう個体を殺すようなプログラムはあるそうです。

成長因子の遺伝子は細胞にどんどん成長しろと命令をくだす遺伝子で、がん細胞に変化した場合、急速にがんが成長することになります

不活性化:パワーダウン

がん抑制遺伝子が不活性化されます。

「がん遺伝子はこのぐらいだぞ」「成長因子はこのぐらいだぞ」「がん抑制因子はこのぐらいだぞ」と決められた数字ががんの都合の良い数字に書き換えられてしまうのです。

がんにする仕組みもがんを抑える仕組みも設計図の中にはもともとあるのですが、それを「がんになれ」という方向で書き換えてしまいます。前回お話した発がん性因子:放射線・化学物質・ウイルスなどがやるわけです。

がん細胞の誕生・成長

こうして以下のような特徴の変異細胞ができます。

  • 周囲の正常組織から離れ、成長の限界を認識しないことで、無制限に増殖する
  • 組織を通り越して血管内に入り込み、体のいたるところをさまよう転移する
  • 新生血管を作ってがんの成長に必要な栄養が母体から供給されてしまう

生体防御の関門:がん抑制因子

このようにがん細胞はできてきますが、それができないように、できたものはすぐ死ぬようにする仕組みがもちろんあります。

その仕組み3つを紹介します。

  • DNA修復機構
  • 細胞死=アポトーシス
  • 生体の監視(免疫)システム

DNA修復機構

遺伝子の傷を消してくれる仕組みがあります。

ところで遺伝子・DNA・染色体という言葉ですが、基本的には同じものと捉えてください。

ちょっとしたDNAの傷は完全に治すことができます。ある程度以上の傷を受けたら自動的に死ぬようにプログラムされています。

●細胞死(アポトーシス)

細胞の自殺プログラムです。細胞のウィルス感染、DNAが修復できないような傷を受けた場合、細胞の隣の細胞との結合が切れた場合、細胞が組織を離れて勝手にさまよい出さないようにするために分裂・増殖を停止して自殺させます。

もし、細胞の自殺をさせるプログラムが破壊されたらどうなるのでしょうか。

その細胞は自殺をしなくなります。そんな細胞がDNAに損傷を受けるとがん細胞の登場となります。2重3重にがんをつくらないためのシステムですが、乗り越えられてしまうことも残念ながらあります。

生体の監視(免疫)システム

最後は免疫システムです。

免疫とは、非自己細胞(自分のモノじゃない細胞)の認識と排除のシステムのことです。

生体にとって不死身と化した変位細胞(がん細胞)は非自己と認識されます。

例えば別の人の肝臓を移植したら腐ります。拒絶反応というのを聞いたことがあるでしょうか。または、O型の血液の人にA型の血液を入れると死んでしまう。こういったことは免疫システムによって引き起こされることです。

がんを殺すのに活躍する免疫細胞は3つあります。

  • マクロファージ
  • Tリンパ球
  • NK細胞
マクロファージ=貪食(どんしょく)細胞

「敵」に接触するとゴミとして食べます。包み込んで窒息死させます。そして自分も死んでしまいます。自爆攻撃です。

Tリンパ球

「敵」に接触すると化学物質(抗体)をかけて殺します。マシンガンのような飛び道具を持っています。自分は死にません

NK細胞=ナチュラル・キラー細胞:『生まれながらの殺し屋』

「敵」に接触すると細胞に接着し、相手細胞の内部にアポトーシスを誘発する物質を送り込みます。NK細胞は自ら手を下しません。「死ね、死ね、死んじゃえよ」と脅して自殺させてしまいます。日常でこんな人いたら怖いですが、がん細胞を殺すにはとても効率が良いのです。理論上は無限に殺せるので、これを利用したがん治療が急速に進んでいるそうです。

がん抑制因子についてのお話でした。

がんの成長

このように幾重ものハードルをエスケープした変異細胞だけがネズミ算式に増殖を繰り返し、肉眼で観察できる腫瘍塊(しゅようかい)に成長します。

エスケープというのは「監視の目をかいくぐる」ということです。

変位細胞はいったんエスケープしたらすぐにがんとなって増殖するわけではありません。

できたがんというのは、なんどもエスケープをして進化を繰り返して最終的に選ばれたエリートだけがわたしたちが認識する「がん」となるまで成長できるのです。

がん細胞は10や20は常に出来ていると言われていますが、しょっちゅうがんになるかと言えばならないですね。その理由はハードルが高いからです。ですので「がん」になるがん細胞はエリートであるということですね。

まとめ

がんの発生とは様々な要因の組み合わせによります。がん抑制遺伝子のパワーダウン、がん遺伝子と成長因子のパワーアップ 、変異の蓄積などなど。時間がかからなければがん化しません。ストレス、疲労などで免疫が低いとそうでない時よりもがんになりやすいですね。

単一の原因でなるものではありません。いろんな要因が絡んで引き起こされるということでした。

がんの発生、がん抑制因子、がんの成長のお話でした。今回はここまで。

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